午後3時のドルは155円半ば、日銀利上げの思惑で円じり高
12月1日 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の155円半ばで取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
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Shinji Kitamura
[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の155円半ばで取引されている。植田和男日銀総裁の発言を手掛かりに一時、円がやや上昇したものの、近く利上げが行われるとの見方に大きな変化はなく、円高の勢いは限られた。
ドルは朝方の156円前半からじり安で、植田総裁のあいさつが始まった午前10時ごろから下げが勢いづき、午後1時過ぎには一時155.39円まで下落。11月19日以来の安値を更新した。
市場では、植田総裁の発言内容が12月の利上げを示唆するものだったとの声も上がったが、午後2時から始まった会見で利上げ方針に言及することはなく、円高は限られた。
「12月利上げの確度が上がったとの見方が円高につながったようだが、次回利上げは12月か来年1月でその後しばらく追加利上げは見通しづらいとの方向感に大きな変化はなかった」(三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課課長の酒井基成氏)という。
総裁は午後の会見で、賃金動向などを踏まえて12月会合で政策判断を行いたいとの考えを示した。午前のあいさつでは、同会合で利上げの是非を「適切に判断したい」と述べていた。
日経平均が1000円超下落したこともあり、この日の円相場は全般底堅い動きで、ユーロは180円後半から前半へ、ポンドも206円後半から205円半ばへ下落した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 155.58/155.62 1.1597/1.1599 180.45/180.47
午前9時現在 155.91/155.92 1.1600/1.1602 180.87/180.88
NY午後5時 156.15/156.20 1.1595/1.1597 181.10/181.13





