ＵＢＳがスイス本拠で事業継続表明、米への移転協議との報道受け

　１１月１８日　スイス金融大手ＵＢＳは１７日、スイスを本拠地として事業を継続することを望んでいると明らかにした。写真はＵＢＳのロゴ。２０１４年６月、ブリュッセルで撮影（２０２５年　ロイター／Francois Lenoir）

[チューリヒ １７日 ロイター] - スイス金融大手ＵＢＳは１７日、スイスを本拠地として事業を継続することを望んでいると明らかにした。コルム・ケレハー会長とベセント米財務長官が同行の本社を米国に移転することについて非公式に協議したとの報道を受けての表明。

英紙フィナンシャル・タイムズは、スイス政府が新たな資本規制を撤回しない場合、ＵＢＳがスイスからの撤退という緊急時対応策を引き続き検討している中で、ケレハー氏とベセント氏がこの件を話し合ったと伝えた。

ＵＢＳはロイターへの電子メールで「繰り返し述べてきた通り、当行はスイスを本拠地とする世界的な銀行として引き続き成功を収めたい」と説明した。

銀行関係者によると、ＵＢＳは緊急時対応策の一環として移転の可能性を模索している。９月には米紙ニューヨーク・ポストも、ＵＢＳはスイス政府が提案した資本規制に対応するための選択肢として米国へ拠点を移すことを検討していると報じた。

米財務省はコメント要請に直ちに応じなかった。