ニュース速報
ワールド

サマーズ氏、公的活動から退くと表明 「エプスタインメール」受け

2025年11月18日(火)15時08分

 11月18日 ラリー・サマーズ元米財務長官(写真)は17日、全ての公的活動から退くと表明した。写真は2022年7月、アイダホ州サンバレーで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Jasper Ward

[ワシントン 17日 ロイター] - ラリー・サマーズ元米財務長官は17日、全ての公的活動から退くと表明した。数日前にはトランプ大統領がサマーズ氏ら著名な民主党員と富豪ジェフリー・エプスタイン元被告(性的虐待罪で起訴された後に死亡)との関係を調査するよう司法省に命じていた。

ハーバード大学の元学長で教授を務めるサマーズ氏は同大の学生新聞「クリムゾン」に対し「信頼関係を再構築し、親しい人々との関係を修復するため」だと語った。

今回の表明は、下院監視委員会が先週、サマーズ氏とエプスタイン元被告の個人的なやりとりを示す文書を含む、数千のエプスタイン関連ファイルを公開したことを受けて行われた。

クリムゾン紙によると、サマーズ氏は「私は自身の行動を深く恥じており、それが引き起こした苦痛を認識している。エプスタイン氏と連絡を取り続けるという誤った決断を下したことについて全責任を負う」と明言。「教職の義務を果たし続ける一方で、公的なコミットメントから身を引くつもりだ」と付け加えた。

民主党員のサマーズ氏は、クリントン政権時代に財務長官、オバマ政権時代に国家経済会議(NEC)委員長を務めた。現在は対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手がけるオープンAIの取締役や、ハーバード・ケネディ・スクールのモサバー・ラフマニ・ビジネス・アンド・ガバメント・センター所長を務めている。

オープンAIとハーバード大学はコメント要請に応じていない。

サマーズ氏からも今のところコメントを得られていない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

首相と日銀総裁会談、植田氏「物価2%に着地するよう

ビジネス

日経平均は3日続落、リスクオフで1620円安 今年

ワールド

訪日客17%増の389万人、10月の最多を大幅更新

ビジネス

クレディ・アグリコル、28年の純利益目標設定 市場
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 3
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 9
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 10
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中