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MS、UAEに150億ドル投資 エヌビディア製半導体の輸出許可取得

2025年11月04日(火)08時09分

現在建設中のマイクロソフトデータセンターキャンパスのデータホール。9月18日、ウィスコンシン州で撮影。REUTERS/Audrey Richardson

Federico Maccioni

[アブダビ 3日 ロイター] - 米マイクロソフトは2023─29年の7年間にアラブ首長国連邦(UAE)に152億ドルを投資する計画で、UAEの同社データセンター向けに米エヌビディアの半導体を輸出する許可をトランプ政権から得ている。ブラッド・スミス副会長兼社長が3日、明らかにした。

スミス氏はアブダビで開催されたエネルギー関連会議の合間にロイターのインタビューに応じ、「過去を振り返っても、将来を見据えても、(投資の)圧倒的に大きな割合を占めるのは、UAE全土における人工知能(AI)データセンターの拡張だ。われわれの観点ではAI利用の需要を満たすために不可欠な投資だ」と語った。

マイクロソフトは昨年、15億ドルを投じてUAEのAI企業G42の少数株と取締役会ポストを取得した。

G42を巡っては中国との過去のつながりから、中国が先進的な半導体にアクセスする可能性への懸念が浮上したが、同社は昨年、AIの開発・導入基準の順守に向けて米国のパートナーやUAE政府と協力していると述べた。

スミス氏は、G42が米国の法律に準拠するために必要なシステムの導入において「非常に大きな進歩」を遂げたと語った。

G42が米国の最先端半導体に直接アクセスできるようになるかとの質問には、それが「G42の将来の一部」になると考えていると答えた。

また、マイクロソフトのウェブサイトに3日掲載されたスミス氏のブログ投稿によると、同社はバイデン前政権が昨年承認したライセンスにより、エヌビディアの半導体をUAEで多数確保できているほか、トランプ政権からエヌビディアのより先進的な半導体をさらに多く輸出する許可を得た。

ロイター
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