ニュース速報
ビジネス

米マスターカード、第4四半期利益が予想超え AIとデジタル通貨寄与

2025年10月31日(金)09時43分

10月30日、米クレジットカード大手マスターカードが発表した2025年第3・四半期決算は、調整後利益が39億6000万ドル(1株当たり4.38ドル)となり、1株利益はLSEGがまとめた市場予想平均の4.32ドルを上回った。写真は同社のロゴ。ニューヨークで2024年2月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Ateev Bhandari

[30日 ロイター] - 米クレジットカード大手マスターカードが30日発表した2025年第3・四半期決算は、調整後利益が39億6000万ドル(1株当たり4.38ドル)となり、1株利益はLSEGがまとめた市場予想平均の4.32ドルを上回った。支出額が持続する中、幹部らはAI(人工知能)エージェントがユーザーに代わって一連の購入行動を自律的に行う「エージェントコマース」とデジタル通貨「ステーブルコイン」分野への参入を強調した。

売上高は前年同期比17%増の86億ドル。発行国以外でのカード利用額を示すクロスボーダー取引高は現地通貨ベースで15%増えた。

アナリストらは、ステーブルコインやAI駆動のエージェントが消費者の支出の動きを変革すると見込まれる中、決済分野は変革の機運が熟しているとみている。

マスターカードのマイケル・ミーバック最高経営責任者(CEO)はアナリストらとの電話会議で「決済エコシステム全体で企業はマスターカードと当社の専任コンサルティングチームと提携し、エージェントコマースに備えている」と述べた。

ミーバック氏は同社が、デジタル資産インフラを手がけるゼロハッシュの買収を間近に控えているとの報道についてコメントを控える一方、決算分野におけるドルペッグ制暗号資産の影響力が増していると強調。その上で「エージェントコマースと同様に、ステーブルコインは当社ネットワークに魅力的な成長機会だと考えている」と表明した。

通常1ドル=1ステーブルコインの固定レートを維持するよう設計されたステーブルコインは、取引決済時間とコストの削減が期待される。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

財政の信認揺らがない限りあらゆる手段使う=経済対策

ビジネス

午後3時のドルは153円後半で上げ一服、前日の急騰

ワールド

米国防長官、アジア各国と会談 安保協力強化で中国け

ワールド

米ロ首脳会談、ウクライナ巡るロシアの強硬姿勢で米が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中