午後3時のドルは153円後半で上げ一服、前日の急騰で利食いも
 
        	10月31日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の153円後半で推移している。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
Atsuko Aoyama
[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の153円後半で推移している。米金利の上昇が一服しているほか、前日のドル/円急騰を受け、実需筋のドル売り/円買いや利益確定の動きが出たとみられる。足元の相場に関する片山さつき財務相の発言をけん制と捉える向きもあり、一時ドル売り/円買いが進んだ。
ドルは朝方の154円前半から午前中に一時153.65円まで下落。いったん日中の安値を付けた後は再び154円台まで買い戻され、154円近辺で売買が交錯する展開となった。米10年債利回りは4.1%をやや下回る水準で推移している。
午前中の下げについて、154円台に上昇したことで、実需筋によるしっかりとしたドル売り/円買いが入ったとの観測がある。片山さつき財務相が閣議後会見で「足元は、かなり一方的な、急激な動きがみられている」と発言したことがけん制と受け止められ、「警戒したドル/円の売り戻し」(国内金融機関の為替ディーラー)が入ったとみられる。
日米中銀の金融政策決定が明らかになったことで、ドル/円は前日、8カ月半ぶり高値となる154.45円まで1日で約2.3円上昇した。「米連邦準備理事会(FRB)が利下げに言質を与えず、日銀が追加の利上げへ期待を持たせなかった」(国内金融機関の為替ディーラー)ことが背景にあり、きょうは前日の反動でいったん利食いも入りやすくなっているものの、上昇の機運が途切れたわけではないとの見方も聞かれる。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、パウエルFRB議長の発言で市場が12月以降想定する利下げペースの見通しに「大幅な狂い」が生じたと指摘。植田和男総裁の会見後のドル/円急上昇は、円売りが行き過ぎたというより、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に日銀待ちでためらっていた向きがドル買いに傾いた面もあるとの見方を示している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 153.91/153.9 1.1567/1.15 178.05/178.
2 69 06
午前9時現在 153.89/153.9 1.1571/1.15 178.10/178.
3 73 12
NY午後5時 154.12/154.1 1.1563/1.15 178.24/178.
3 66 28







 
 
 
 
 
     
 
     
 
     
 
     
 
     
 
     
 
     












