エクソン、第3四半期利益が予想上回る 生産増が原油安相殺

　米石油大手エクソンモービルが３１日発表した第３・四半期決算は、調整後利益が市場予想を上回った。写真はエクソンモービルのロゴ。２０２２年９月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Sheila Dang

[ヒューストン ３１日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルが３１日発表した第３・四半期決算は、調整後利益が市場予想を上回った。ガイアナとパーミアン盆地での石油・ガス生産量の増加が、原油価格の下落の影響を相殺した格好。

調整後利益は８１億ドル（１株当たり１．８８ドル）で、ＬＳＥＧがまとめたアナリストのコンセンサス予想の１．８２ドルを上回った。

北海ブレント原油価格は第３・四半期に平均１バレル＝６８．１７ドルとなり、前年同期比で約１３％下落した。

エクソンは豊富な資産と技術のポートフォリオが石油回収率を向上させ、原油価格が低迷する時期でも利益を上げることができると説明。

ダレン・ウッズ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「同様の原油価格環境における他の四半期と比較して、１株利益は過去最高だった」とした。

第３・四半期に４２億ドルの配当金を支払い、５１億ドル相当の自社株買いを実施。年２００億ドルの自社株買い目標を達成する見込み。

リストラ費用として５億１０００万ドルを計上した。