ニュース速報
ビジネス

スイス中銀理事「短期的デフレは容認」、現行の拡張的政策は適切

2025年10月31日(金)05時50分

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のペトラ・チュディン理事は30日、同国のインフレ率が短期間0%を下回ったとしても、中銀はそれを容認できるとの見解を示した。写真はSNB本部。チューリヒで6月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

John Revill

[バーゼル 30日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のペトラ・チュディン理事は30日、同国のインフレ率が短期間0%を下回ったとしても、中銀はそれを容認できるとの見解を示した。バーゼルで開かれたイベントで発言した。

チュディン氏は「原油価格の急落といった何らかの短期的なショックがあっても、他に深刻な問題がなければ、インフレ率が一時的にゼロを下回っても問題にはならない」と述べた。

また、SNBが0─2%を目標とするインフレ率について、「インフレ予測を見れば、インフレ率がこの範囲内にきちんと収まっていることがはっきりと分かる」と指摘。中銀の拡張的金融政策は現時点では適切との見方を改めて示した。

SNBの予測では、インフレ率は2028年前半まで目標範囲内に入るとされている。

また、低インフレの継続を防ぐため、中銀は必要に応じて金利をゼロ以下に引き下げると言及。この措置は過去にも効果を発揮してきたと述べた。

さらに、ドルは流動性の高さから、投資にとって極めて重要との見解も示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

東京コアCPI、10月は+2.8%に加速 食品の前

ワールド

焦点:トランプ氏の核実験再開指示、突然の発表に米政

ビジネス

経済成長も注視した金融政策を期待、今後も会合出席の

ビジネス

米レディット、第4四半期見通しが予想上回る AI広
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中