ニュース速報
ビジネス

UBS、第3四半期純利益は予想上回る74%増 ディール活発化

2025年10月29日(水)16時57分

10月29日、スイス金融大手UBSが発表した第3・四半期決算は、純利益が74%増の25億ドルとなり、コンセンサス予想の12億9000万ドルを大幅に上回った。2024年6月、ルツェルンで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

Ariane Luthi

[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス金融大手UBSが発表した第3・四半期決算は、純利益が74%増の25億ドルとなり、コンセンサス予想の12億9000万ドルを大幅に上回った。世界的な関税の混乱による金融市場のボラティリティーと合併・買収(M&A)活動の活発化により、収入が増加した。

同社はまた、今年30億ドルの自社株買い計画と2026年の財務目標に自信を持っていると表明。一方、マクロ的な不確実性、スイスフラン高、米関税引き上げがスイス経済の先行きを不透明にしていると指摘した。

第4・四半期のディール活動は引き続き健全と予想。ただ「見通しに対する自信が試されるにつれ、センチメントは急速に変化する可能性がある」と述べた。

米政府機関の閉鎖が長引けば資本市場活動が遅れる可能性があるとも付け加えた。

UBSはこのほか、クレディ・スイス債(165億フラン相当)の無価値化(全額減損)を違法としたスイス裁判所の判断を不服として上訴する意向を示した。この裁判に関して引当金を計上する予定はないという。

グローバル・ウェルス・マネジメント部門に380億ドル、アセットマネジメント部門に180億ドルの純新規資金を呼び込み、投資資産総額は7兆ドルに近づいた。

アジアからの旺盛な資金流入が米州における資金流出を相殺した。

投資銀行部門ではグローバル・バンキングの収入が前年同期比52%増、トレーディングが14%増となり、ディールメーキング活動の再開に伴い、両事業にとって記録的な第3・四半期となった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英住宅ローン承認件数、9月は予想上回る 昨年12月

ビジネス

熾烈な自動車市場、「アニマルスピリット」必要=メル

ビジネス

米韓、通商合意に達した=トランプ大統領

ワールド

米、NATO東部地域から一部部隊撤退へ=ルーマニア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 4
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 5
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 6
    「ランナーズハイ」から覚めたイスラエルが直面する…
  • 7
    楽器演奏が「脳の健康」を保つ...高齢期の記憶力維持…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 10
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中