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米FRB、「ストレステスト」改正案承認 透明性向上など

2025年10月26日(日)13時53分

 米連邦準備理事会(FRB)は24日、銀行ストレステスト(健全性審査)の見直しを進めることについて合意した。9月撮影(2025年 ロイター/Aaron Schwartz)

Pete Schroeder

[ワシントン 24日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は24日、銀行ストレステスト(健全性審査)の見直しを進めることについて合意した。テストが不透明で負担が大きいとして不満の声を上げていた銀行業界にとっては朗報となった。

理事会が承認した改正案では、かつては極秘だったモデルの開示やフィードバックの募集、テストの根拠となる仮想的な景気後退を毎年想定するプロセスの公開など、テストの実施方法に関する銀行への情報提供が大幅に増えることになる。

改正を主導するボウマン副議長(金融監督担当)は、遅ればせながらテストに透明性を提供するものだとアピール。

「ストレステストはこれまで、透明性が低く、前年比の変動が不合理で、意味のある不服申し立てプロセスが存在しない状態で運営されてきたと指摘。「このような透明性の欠如は、銀行の資本計画の不確実性、実際のリスクと自己資本要件の潜在的な不整合、ストレステストプロセスへの一般の理解と精査の制限につながる可能性がある」とした。

一方、バー理事は改正案に強く反対した。テストの多くを公開することは、テストを「弱体化させ、信頼性を低下させる」と主張した。

ロイター
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