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午後3時のドルは一時153円台、2週間ぶり高値 円安地合い続く

2025年10月24日(金)15時58分

 10月24日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の152円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 24日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の152円後半で取引されている。円が弱含みとなる地合いは変わらず、ドルは午後に一時153.06円まで上昇し、2週間ぶり高値を更新した。

ドルは152円台で底堅い展開が続き、高市早苗首相の所信表明演説が始まった午後2時過ぎに153円台へ一時上昇した。「財政出動への期待感や株高などの円安要因が手掛かり」(みずほ銀行国際為替部為替スポットチーム次長の田中潤平氏)となっている。

首相は所信表明で、「経済あっての財政」との考え方が基本だとし、戦略的に財政出動を行う方針を示した。防衛費を国内総生産(GDP)比2%へ引き上げる目標を2年前倒して、今年度中に実現する考えも明らかにした。

円は対ドル以外でも弱含みが続き、スイスフランは192円台へ上昇して史上最高値を更新した。ユーロも177円半ばまで上昇し、9日につけた最高値が目前に迫っている。

カナダドルは109円前半から108円後半へ一時下落した。トランプ米大統領がカナダとの貿易交渉を打ち切ったと明らかにしたことが響いたが、全般的な円安圧力に押される形で、午後3時過ぎには109円台へ反発した。

今夜から来週にかけて、米消費者物価指数(CPI)の発表や日米中銀会合、日米や米中の首脳会談など、市場参加者の関心が高いイベントが相次ぐ。もっとも「大きなサプライズがなければ、円が売られやすい展開に変わりはない」(大手銀のトレーダー)との指摘も出ていた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 152.95/152.97 1.1604/1.1606 177.51/177.52

午前9時現在 152.57/152.62 1.1616/1.1619 177.29/177.30

NY午後5時 152.58/152.60 1.1617/1.1620 177.26/177.29

ロイター
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