低利回りの超長期債入れ替え継続、国債残高は9年ぶり減少=日本生命・25年度下期運用計画
日本生命保険は2025年度下期の一般勘定運用で、上期に続き、過去に購入した低利回りの超長期国債を売却し、利回りの上昇してきた国債への入れ替えに注力する計画を示した。写真は同社ビルのロゴの前を横切る男性。2011年4月、東京で撮影(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)
Tomo Uetake
[東京 24日 ロイター] - 日本生命保険は2025年度下期の一般勘定運用で、上期に続き、過去に購入した低利回りの超長期国債を売却し、利回りの上昇してきた国債への入れ替えに注力する計画を示した。同社では今年度、日銀のマイナス金利導入を受けた2016年度以来、9年ぶりに日本国債の残高減少を見込んでいる。
都築彰執行役員・財務企画部長が24日、運用方針説明会で明らかにした。
日銀の金融政策正常化で国内金利が上昇(債券価格は下落)する中、同社ではポートフォリオの頑健性を高めるため、数年にわたり、過去に購入した低利回り債券の整理や入れ替えを進めている。同社によると、上期にはいずれも速報値で1兆5000億円(簿価ベース)規模の超長期国債の入れ替えを実施し、約5000億円の売却損を計上した。
これは24年度の入れ替え規模の約2兆円と比べて速いペースとなるが、都築氏は「国内債券の含み損は9月末時点で4兆円超と、今の金利と比べてかなり低い金利で買った債券をまだたくさん持っている。下期についてもしっかり、できる範囲で入れ替えをやっていきたい」と述べた。金利動向にもよるが、下期も同程度の入れ替え規模となることも「可能性としては十分あり得る」という。
また国内金利の上昇に伴い、今年度に減損の基準に抵触した保有債券はなかったという。
一方、国内株式は上期に続き、残高を圧縮する。都築氏は「株価はかなり高く、急速に上がっていて、9月末時点で9兆円超の含み益がある。割高な銘柄については売却したり入れ替えをしたりしているが、そこで売却益が出るので、収支の観点でも国内債券の入れ替えがしやすい環境にある」と述べた。
日銀の金融政策については、今年度は12月か1月の会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げ、26年度はさらにもう1回の利上げがあるとのシナリオを想定。その上で、足元で1.65%にある10年国債利回り(長期金利)は今年度末に1.80%に上昇するとみている。
また日本生命の主な投資対象である30年債の利回りは年度末に3%台前半と、足元の3.06%から横ばいからやや上昇すると予想。現在の金利水準は同社の平均負債コストの1.64%を大幅に上回っているが、「ここから横ばいかやや上昇との見通しでいるので、今の水準は魅力的で(買いに)飛びつくという感じではない」(都築氏)という。
このほか、外国債券のうち為替ヘッジ付き外債は、中長期的視点で妙味のある米国債を中心としたソブリンや社債等に投資を行うほか、ヘッジコストの変動に耐性がある変動金利資産を拡充して、残高を増やす。一方、オープン外債は為替や金利水準次第だが、残高は横ばいから増加を見込む。
日本生命の一般勘定の資産残高は、3月末時点で80兆4705億円。うち外貨建て資産は21兆5651億円(26.8%)。
2025年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 1.50―2.10%(1.80%)
日本国債30年物利回り 非 公 表 (3%台前半)
米10年国債利回り 3.40―4.60%(3.80%)
日経平均株価 3万9000―5万2000円(4万6000円)
NYダウ 4万2000─5万1000ドル(4万7000ドル)
ドル/円 135―160円 (145円)
ユーロ/円 160―185円 (170円)
(植竹知子)
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