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午前の日経平均は続伸し最高値、高市首相誕生への期待で 米株高も支援

2025年10月21日(火)12時01分

前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比744円31銭高の4万9929円81銭となった。都内の株価ボード前で4月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 21日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比744円31銭高の4万9929円81銭となった。きょうの午後にも自民党の高市早苗総裁が首相に選出される見通しで、高市首相誕生への期待による買いが継続。日経平均は史上最高値を更新した。前日の米市場が株高となったことや、為替の円安進行も支えとなった。TOPIXも史上最高値を更新した。

日経平均は前営業日比489円高と堅調にスタートした後、一時262円高まで上げ幅を縮小した。ただ、その後は買いが強まり、4万9900円台と5万円目前での推移が続いた。指数寄与度の大きい銘柄の一角や、電子部品関連、主力株が堅調で、相場を押し上げた。一時760円高の4万9945円95銭まで上昇した。一方、高市銘柄と目される銘柄の一部では利益確定売りもみられた。朝方、150円後半で推移していたドルは前場後半にかけて円安方向に振れ、足元では151円近辺で取引されている。

山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏は、米中貿易摩擦や政局を巡る不透明感で前週初めには株安となったが、「足元ではいずれの不安材料も後退し、株高の勢いが一段と強まっている」と指摘。成長志向の高市氏が首相に就任する見込みで、海外勢の買いも期待できそうだ、という。

日経平均が5万円台に乗せるのは時間の問題だとみられており、「5万円に乗せた後は達成感で売りが出そうだが、(下がった局面では)押し目買いも入ると予想され目先の下値は堅いだろう」(志田氏)という。

TOPIXは0.77%高の3273.55ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6448億8200万円だった。東証33業種では、その他製品、その他金融、金属製品など31業種が値上がり。水産・農林、保険は値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きいアドバンテストやファーストリテイリング、ソフトバンクグループが堅調。「iPhone17」の販売が好調で、米アップルの株価が最高値を更新したことから、関連銘柄とされるTDKは4%超高となった。

一方、高市関連と目される銘柄の一角には利益確定売りが出て、助川電気工業、ジェイテックコーポレーション、アストロスケールホールディングスなどが軟調だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1172銘柄(72%)に対し、値下がりが380銘柄(23%)、変わらずが63銘柄(3%)だった。

ロイター
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