経済・物価見通しの確度上がれば、それに応じ政策調整＝日銀総裁

日銀の植田和男総裁は１６日、訪問中の米ワシントンで行った記者会見で、経済・物価見通しの確度が上がっていけば、その度合いに応じて政策調整していく方針に変わりはないと話した。写真は東京で９月撮影（２０２５年　ロイター/Manami Yamada）

Takahiko Wada

［１６日　ロイター］ - 日銀の植田和男総裁は１６日、訪問中の米ワシントンで行った記者会見で、経済・物価見通しの確度が上がっていけば、その度合いに応じて政策調整していく方針に変わりはないと話した。その上で、世界経済は「底堅さを見せている」ものの、その底堅さは関税の影響がまだ出ていないことによるもので、関税影響を「見通しに織り込んだり、下方リスクとして織り込まざるを得ないというのが様々な機関や人々の評価だ」と話した。

主要２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で述べた。

植田総裁は世界経済や米国経済の見立てについて「日本で思っていた姿とそれほどギャップはない」とも述べた。米国滞在中に引き続き情報収集したいと話した。