ＴＯＰＰＡＮ傘下テクセンド、初値は3570円 半導体関連で買い集める

Miho Uranaka

［東京　１６日　ロイター］ - テクセンド・フォトマスク は１６日、東証プライム市場へ新規上場した。買い気配で取引が始まり、初値は公開価格を１９％上回る３５７０円となった。

新規株式公開（ＩＰＯ）では、仮条件の上限となる１株３０００円に公開価格を設定し、新株発行と売り出しを合わせたオファリング総額は１５６６億円。

テクセンドは半導体ウエハーに回路を転写する際に使用するフォトマスクの大手。ＴＯＰＰＡＮホールディングスが２０２２年に国内系投資ファンドのインテグラルと共同で会社分割して設立した。市場調査会社ＱＹリサーチによると、ＴＯＰＰＡＮは半導体用フォトマスク市場で世界シェア１位につける。

世界的な人工知能（ＡＩ）投資ブームを背景に、恩恵を受けると見られる企業への期待から、日本の半導体関連銘柄は堅調な動きを見せている。