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FRBの二大責務、双方に圧力=ジェファーソン副議長

2025年10月04日(土)04時07分

米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は3日、金融政策による支援がなければ米雇用市場はストレスにさらされる可能性があるという認識を改めて示し、インフレがFRBの目標である2%を上回り、雇用市場が軟化しているようにみられる中、「われわれの責務の両面が圧力を受けている」と語った。写真は2023年10月、テキサス州ダラスで撮影(2025年 ロイター/Ann Saphir)

[フィラデルフィア  3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は3日、金融政策による支援がなければ米雇用市場はストレスにさらされる可能性があるという認識を改めて示し、インフレがFRBの目標である2%を上回り、雇用市場が軟化しているようにみられる中、「われわれの責務の両面が圧力を受けている」と語った。

ジェファーソン副議長は講演で「雇用へのリスクは下振れ傾向、インフレリスクは上振れ傾向にある」とし、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%ポイント利下げは、幾分緩和的な金融政策で雇用市場を支える方法として適切で、「われわれの二つの使命を推進するバランスの取れたアプローチを維持している」と述べた。

月内のFOMCで追加利下げを支持するかどうかについては明言しなかった。

また、米連邦政府機関の一部閉鎖によって3日に予定されていた雇用統計が発表されなかったことは「理想的ではない」としつつも、金融政策の決定に際しては「単一の指標に焦点を絞ることはない」と強調した。

ジェファーソン氏は、雇用統計などの経済指標の発表が遅れたとしても、FRBは今月28─29日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて十分な情報を得ることができるとの認識を示した。

FRBには政府の公式経済統計に加え、民間セクターのデータや企業調査、家計調査など「職務を遂行するのに十分な情報がある。10月の会合前に、十分な情報が得られると期待している」と述べた。

ロイター
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