NY外為市場=ドルが対ユーロ・円で上昇、政府閉鎖の影響見極め

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロと円に対して上昇した。3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロと円に対して上昇した。市場は2日目に入った米政府機関の一部閉鎖の影響を見極めようとしている。
政府閉鎖を受け、3日に予定されていた月次雇用統計を含む公式統計の発表は停止される。バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、民間のデータは引き続き発表されることから、市場への影響は懸念されたほど深刻ではない公算が大きいとの見方を示した。
再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが朝方公表した米国の9月の人員削減数は、前月比では減少したものの、年初来の人員削減数は2020年以降で最多を記録。また、年初来の採用計画数は16年ぶりの低水準となった。
前日1日は、ADPリサーチ・インスティテュートが発表した9月の全米雇用報告で、民間雇用者数が予想に反して減少し、23年3月以来、最大の落ち込みとなったことを受け、連邦準備理事会(FRB)による年内あと2回の利下げ観測が強まった。
主要通貨に対するドル指数は0.13%高の97.86。
ドル/円は5営業ぶりに反発し、0.08%高の147.17円。財政政策が円相場に与える影響の兆候を求めて、今月4日に投開票される自民党総裁選に注目が集まっている。
ユーロは0.09%安の1.1719ドル。
英ポンドは0.25%安の1.3443ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.24%高の12万0218ドル。
ドル/円 NY午後4時 147.24/147.25
始値 146.62
高値 147.51
安値 146.63
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1718/1.1720
始値 1.1751
高値 1.1758
安値 1.1684