米オキシデンタル、化学部門をバークシャーに97億ドルで売却

米石油オキシデンタル・ペトロリアムは２日、化学部門オキシケムを著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイに９７億ドルで売却すると発表した。写真は、米ルイジアナ州のオキシデンタル施設で２０１８年６月撮影（２０２５年　ロイター/Jonathan Bachman）

［２日　ロイター］ - 米石油オキシデンタル・ペトロリアムは２日、化学部門オキシケムを著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイに９７億ドルで売却すると発表した。売却は年内に完了する予定。バークシャーはオキシデンタルの筆頭株主。２０２２年に保険会社を買収して以来の大型買収となり、化学関連のポートフォリオが拡大する。

オキシデンタルの負債は２５年６月末時点で２３３億４０００万ドル。売却は負債削減が狙いで、主力の石油・ガス事業に注力するとみられる。オキシデンタルは石油生産のアナダルコ・ペトロリアムの５５０億ドルでの買収や、２４年に米シェール生産のクラウンロックを１２０億ドルで買収したことで、財務基盤が悪化。膨張した負債の削減に向け、このところ資産売却に本腰を入れていた。

オキシデンタルは、バークシャーへの売却で得られる資金のうち、６５億ドルを債務削減に充てるとしている。これにより負債総額は１５０億ドルを下回り、クラウンロック買収後の設定目標に到達することも明らかにした。

ＴＰＨのアナリストは、債務が削減することで、自社株買いによる株主還元拡大の道が開かれると指摘した。