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米人員削減、9月は37%減 年初来では20年以降最多=チャレンジャー

2025年10月03日(金)00時17分

再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国で9月に発表された人員削減数は前月比37%減の5万4064人だった。写真は2021年9月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

[ワシントン 2日 ロイター] - 再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国で9月に発表された人員削減数は前月比37%減の5万4064人だった。ただ、年初来の人員削減数は94万6426人と、2020年以降で最多となった。

また、年初来の採用計画数は20万4939人と2009年以来、16年ぶりの低水準を記録した。

人工知能(AI)の急速な普及によりテクノロジー分野の雇用が失われており、同業界の企業は今年に入ってから10万7878人の人員削減を発表している。

チャレンジャーのシニアバイスプレジデント、アンドリュー・チャレンジャー氏は「現在、われわれは労働市場の停滞、コスト上昇、変革をもたらす新技術という課題に直面している」と指摘。「金利引き下げが見込まれることから、第4・四半期には幾分の安定化が見られる可能性があるが、他の要因を背景に企業は引き続き人員削減を計画したり、採用を延期したりする公算が大きい」と述べた。また、人員削減計画の大半は政府機関によるもので、年初来で既に29万9755人に上るとした。

チャレンジャーのデータは通常は注目度が比較的低いものの、今月1日から始まった米政府機関の一部閉鎖により、3日に発表予定だった9月の雇用統計など主要経済指標の発表が中止となったことからより注目されている。

ロイター
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