スイス製薬企業、ファイザーの合意に準じる 米での薬価下げ=業界団体トップ

10月1日、スイスの化学・製薬業界団体「サイエンスインダストリーズ」のムメンタラー会長は、トランプ米大統領による薬価引き下げ要請を受けて米製薬大手ファイザーが米政府と結んだ合意について、スイスの製薬企業がこれに準じる公算が大きいと明らかにした。写真は握手するトランプ氏とファイザーのブーラCEO。ワシントンで9月撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)
Olivia Le Poidevin Cecile Mantovani
[ジュネーブ 1日 ロイター] - スイスの化学・製薬業界団体「サイエンスインダストリーズ」のムメンタラー会長は1日、トランプ米大統領による薬価引き下げ要請を受けて米製薬大手ファイザーが米政府と結んだ合意について、スイスの製薬企業がこれに準じる公算が大きいと明らかにした。
ファイザーは9月30日、同社が低所得者向け医療制度「メディケイド」の薬価を他の先進国並みの水準に引き下げる代わりに、関税対象から除外されることで米政府と合意したと発表した。
トランプ政権は7月、スイスのノバルティスやロシュを含む製薬大手17社に対し、薬価引き下げを求める書簡を送っている。
ムメンタラー氏は、今後数日から数週間で、スイスや世界の製薬大手が「小規模な協定」を発表すると予想。「彼らは(ファイザーと)類似のスキームを考えている」と指摘した。