米消費者支出は堅調、失業増加なければ=リッチモンド連銀総裁

バーキン米リッチモンド地区連銀総裁は26日、多数の人が職を失い始めない限り、米国の消費者支出は持ちこたえるとの見方を示した。2016年5月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 26日 ロイター] - バーキン米リッチモンド地区連銀総裁は26日、多数の人が職を失い始めない限り、米国の消費者支出は持ちこたえるとの見方を示した。ピーターソン国際経済研究所でコメントした。
バーキン氏は「低所得層と高所得層の支出はどちらも依然としてかなり健全だ。人々には仕事があり、実質賃金は上昇し、消費レバレッジは特に圧迫されていない。真の問題は、人々が職を維持できるかどうかだ。消費者支出が減少するとすれば、それは失業した時、あるいは失業を懸念した時に起こる、予防的な消費手控えによるものだ」と述べた。
その上で、現在の失業率水準は懸念すべきものではないが、今後は間違った方向に向かう可能性があるとの警戒感も示した。
米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げを行うべきかどうかは、今後発表されるデータで決まるとした。FRBの政策目標の水準については「2%目標は世界中で成功しており、支持されている」とした上で、水準の議論は2%の目標を達成してからだとした。