米、中国企業2社に制裁 ＳＭＩＣ向けに半導体製造設備取得

　米政府は１２日、中国半導体受託製造大手、中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）のために米半導体製造設備を取得した中国企業２社を含む３２の企業・団体を商務省の輸出管理リストに追加したと明らかにした。写真はＳＭＩＣのロゴ、上海で２０２０年１０月撮影（２０２５年　ロイター／Aly Song）

Karen Freifeld

［１２日　ロイター］ - 米政府は１２日、中国半導体受託製造大手、中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）のために米半導体製造設備を取得した中国企業２社を含む３２の企業・団体を商務省の輸出管理リストに追加したと明らかにした。３２社・団体のうち２３社・団体は中国に拠点を置く。

連邦官報によると、吉姆西半導体科技と吉存半導体科技の２社はＳＭＩＣ関連会社向けに設備を取得したとして、「エンティティーリスト」に追加された。

ＳＭＩＣ関連会社は既に同リストに掲載されており、米国の機器を輸出するには許可が必要。

このほか高性能コンピューティングチップの製造を手がける上海復旦微電子と中国、シンガポール、台湾の関連会社は「中国の軍事近代化を支援」し、同国の「軍、政府、安全保障機関に直接供給」するため米国製品を入手したとしてリストに追加された。

商務省によると、上海復旦微電子はロシアの軍事エンドユーザーにも技術を提供しており、追加の制限を課すという。

インド、イラン、トルコ、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の企業・団体もリストに追加された。