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ECB利下げ「物価安定の脅威」、独支出増が景気刺激策=独連銀総裁

2025年09月13日(土)04時16分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ユーロ圏経済がドイツの公共支出増加で押し上げられるとみられる中、ECBが利下げを実施すればユーロ圏の物価安定が脅かされる恐れがあるとの考えを示した。写真は南アフリカで7月撮影(2025年 ロイター/Rogan Ward)

[12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ユーロ圏経済がドイツの公共支出増加で押し上げられるとみられる中、ECBが利下げを実施すればユーロ圏の物価安定が脅かされる恐れがあるとの考えを示した。

ナーゲル氏は12日に公開されたイタリア紙イル・ソーレ24オーレのインタビューで「最新の予測ではインフレ率がECBの中期目標とおおむね整合すると示されているため、現時点で主要政策金利を据え置くことが決定された」とし、「利下げが実施されればこの目標が危うくなる恐れがある」と述べた。

その上で、ドイツの防衛費とインフラ投資の増加がすでにユーロ圏経済の刺激策として機能しているとの考えを示し、その影響は欧州全体に及んでいると語った。

ECBは11日に開いた理事会で金利据え置きを決定した。

ロイター
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