ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P最高値、エヌビディア決算がAI関連株支援

2025年08月29日(金)07時01分

 8月28日、米国株式市場は続伸し、S&P総合500種とダウ工業株30種が最高値を更新した。写真は2021年1月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[28日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、S&P総合500種とダウ工業株30種が最高値を更新した。前日発表の半導体大手エヌビディアの決算は一部投資家の高い期待に届かなかったものの、人工知能(AI)インフラ関連の支出がなお堅調であることを裏付けた。

エヌビディアは0.8%下落。同社の第3・四半期(8─10月)業績見通しには、米中貿易を巡る不透明感から中国向け出荷が含まれなかった。

それでも、第2・四半期の売上高が56%増加するなどAI技術への需要は依然として強いと受け止められ、他のAI関連株の支援材料となった。

アルファベットは2%高、アマゾン・ドット・コムは1%高。ブロードコムは3%近く上昇した。

ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「エヌビディアはあまりにも並外れた存在で、期待外れの決算だったと言うのは、不可能に近い期待というハードルに届かなかったというだけだ」と指摘。「AIという現在の市場の主要なけん引役が消えたり、失速したりしていないのは明らかだ」と述べた。

米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は5000件減の22万9000件と、エコノミスト予想の23万件を下回り、景気減速を巡る懸念が和らいだ。

市場の関心は29日発表の個人消費支出(PCE)統計に集まる。

スポーツ用品大手ナイキは0.2%安。コーポレート部門従業員の1%未満を削減すると発表した。

クラウドデータプラットフォームを提供するスノーフレイクは20%急伸。AI需要を理由に2026年度通期の製品売上高見通しを引き上げた。

パソコン大手HPも4.6%高。AIを搭載したパソコン(PC)への需要増加などを受け、5─7月期の売上高が市場予想を上回った。

S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は138億株。直近20営業日の平均は167億株。

   終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 45636.90 +71.67 +0.16 45581.03 45682.83 45442.68

 前営業日終値 45565.23            

ナスダック総合 21705.16 +115.02 +0.53 21619.27 21742.46 21534.94

 前営業日終値 21590.14            

S&P総合500種 6501.86 +20.46 +0.32 6483.84 6508.23 6466.96

 前営業日終値 6481.40            

ダウ輸送株20種 15902.90 +17.34 +0.11      

ダウ公共株15種 1092.14 -8.59 -0.78      

フィラデルフィア半導体 5853.05 +28.44 +0.49      

VIX指数 14.43 -0.42 -2.83      

S&P一般消費財 1881.57 +5.25 +0.28      

S&P素材 584.09 +0.04 +0.01      

S&P工業 1296.37 +2.16 +0.17      

S&P主要消費財 881.61 -4.12 -0.46      

S&P金融 894.66 +1.59 +0.18      

S&P不動産 263.71 -0.69 -0.26      

S&Pエネルギー 682.70 +4.64 +0.68      

S&Pヘルスケア 1586.54 -6.69 -0.42      

S&P通信サービス 401.74 +3.76 +0.94      

S&P情報技術 5321.40 +34.63 +0.66      

S&P公益事業 427.80 -3.74 -0.87      

NYSE出来高 10.25億株          

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 42935 + 5 大阪比    

シカゴ日経先物9月限 円建て 42920 - 10 大阪比    

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に

ビジネス

トランプ氏、8月下旬から少なくとも8200万ドルの

ビジネス

クーグラー元FRB理事、辞任前に倫理規定に抵触する
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 4
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中