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再送-日産の横浜本社ビル売却、KKRが約900億円で最有力候補に=関係者

2025年08月21日(木)17時53分

 8月21日、 日産自動車が経営再建策の一環として検討する横浜市の本社ビルの売却について、米投資ファンドのKKRが買い手の最有力候補に浮上していることが分かった。写真は同本社ビル前で5月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

(3段落目の表現を修正します)

Miho Uranaka

[東京 21日 ロイター] - 日産自動車が経営再建策の一環として検討する横浜市の本社ビルの売却について、米投資ファンドのKKRが買い手の最有力候補に浮上していることが分かった。取引規模は約900億円になる見通し。事情に詳しい関係者が明らかにした。

関係者によると、日産は本社ビルを対象にした入札への参加を不動産投資ファンドなどに打診。売却後も賃貸で10年間使用し続ける「リースバック」が条件に盛り込まれている。その結果、KKR傘下の不動産資産運用会社KJRマネジメント(KJRM)が最高額で応札し、現在も協議が続いているという。

日産、KKRともコメントを控えた。

経営再建中の日産は、国内外で工場閉鎖や人員の削減を進めている。7月には神奈川県横須賀市の追浜工場の生産終了を公表。資産圧縮の一環として、本社ビルの売却も検討していた。資産売却とリースバックを組み合わせることができれば、一定の資金が確保できる。

日産は主力市場の米国や中国で販売が振るわず、2025年3月期に6708億円の最終赤字を計上。同年4─9月期も1800億円の赤字を見込んでいる。

KKRが最有力の買い手に浮上したことは、ブルームバーグ通信が関係者の話として21日、報じていた。

ロイター
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