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午後3時のドルは147円台で膠着、値幅約50銭 様子見強い

2025年08月20日(水)15時27分

 8月20日、午後3時のドル/円は147円前半と、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の水準で推移している。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 20日 ロイター] -

午後3時のドル/円は147円前半と、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の水準で推移している。年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で米金融政策の方向性を見極めたいとして動意は薄く、値幅は約50銭と極めて小さくなっている。

朝方からドルは小幅に上昇していたものの、一段高となる機運はなく、仲値公示前後を境にじり安が続いている。日中の値幅約50銭は、日米の金融政策決定会合を控えた7月29日以来の小ささ。

ジャクソンホール会議では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が22日に講演を行う予定。日銀の植田和男総裁の発言機会があるかについて、関心を寄せる声が聞かれた。

SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人・金融市場調査部長は、最後のジャクソンホール会議出席となるパウエル氏が「強烈なことを言わないことは完全に織り込まれつつあるが、25ベーシスポイント(bp)の利下げ観測に対して冷や水を浴びせる結果になる恐れもあり、ドルを売ることもできない」と話す。

上田氏は、パウエル氏が労働市場に関して言及した場合、失業率や雇用者数の増加など、どの点を強調するのかによって市場の受け止めが変わってくるとしている。日銀に関しては「なかなか(利上げに向けた)メッセージを出さず、円を買う訳にもいかない」との見方を示した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.46/147.47 1.1639/1.1640 171.64/171.65

午前9時現在 147.74/147.75 1.1640/1.1643 171.99/172.00

NY午後5時 147.67/147.68 1.1645/1.1648 171.97/172.02

ロイター
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