アックマン氏、米政府管理下の住宅金融2社の統合を提案

8月10日、著名投資家ビル・アックマン氏はXへの投稿で、米政府の管理下で住宅金融を手がけるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を統合すべきだと提案した。写真は米首都ワシントンのファニーメイ本部。2022年10月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[10日 ロイター] - 著名投資家ビル・アックマン氏は10日のXへの投稿で、米政府の管理下で住宅金融を手がけるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を統合すべきだと提案した。両社が合併すれば住宅ローン金利の低下を手助けし、運営と取引価格の両面で大きな相乗効果を発揮することになると訴えた。
トランプ米政権当局者は8日、今年後半にファニーメイとフレディマックの新規株式公開を検討していることをロイターに対して認めた。この当局者は、上場によってファニーメイとフレディマックの合計時価総額は5000億ドル弱に達する可能性があると言及した。
ファニーメイとフレディマックの株式を10年超にわたって保有してきたアックマン氏は、統合すれば連邦住宅金融庁(FHFA)の監督を必要とする機関が1つに集約されるため、政府による監督のコストとリスクも低減されると主張した。
ファニーメイとフレディマックは、手頃な住宅ローン融資を確実にすることで住宅市場を支援するために米議会の決議で設立された。しかし、金融危機で深刻な打撃を受け、当初の目的が崩壊した。