東京エレク、子会社の元従業員1人の関与確認 TSMC機密取得の疑い

東京エレクトロンは7日、台湾積体電路製造(TSMC)から技術上の機密情報を盗んだ疑いで3人を拘束していると台湾司法当局が5日に発表した事案について、現地子会社の元従業員1人の関与を確認したと発表した。写真はTSMCのロゴ。台湾の高雄市で6月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
Shiho Tanaka
[東京 7日 ロイター] - 東京エレクトロンは7日、台湾積体電路製造(TSMC)から技術上の機密情報を盗んだ疑いで3人を拘束していると台湾司法当局が5日に発表した事案について、現地子会社の元従業員1人の関与を確認したと発表した。
同社の調査で、現時点では関連する機密情報の外部への流出は確認されていないとしている。関与した台湾子会社の元従業員は、すでに懲戒解雇したという。
現地メディアなどは6日、TSMCと取引のある東京エレクトロンの台湾事務所が関係先として家宅捜索を受けたと報じていた。TSMCは半導体受託生産の世界最大手で、回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの先端半導体開発でリードしている。
日経アジアは、2ナノの技術を採用した半導体開発・製造に関する重要情報を不正に取得しようとした疑いで、複数のTSMC従業員が解雇されたと報じた。