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米ファイザーが通期利益見通し上方修正、薬価引き下げで政府と協議

2025年08月06日(水)07時15分

米製薬大手ファイザー が8月5日発表した2025年通期の調整後1株利益見通しは2.90─3.10ドルで、従来の2.80─3.00ドルを上方修正した。3日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Bhanvi Satija Michael Erman

[5日 ロイター] - 米製薬大手ファイザー が5日発表した2025年通期の調整後1株利益見通しは2.90─3.10ドルで、従来の2.80─3.00ドルを上方修正した。

研究開発や製造部門の経費節減効果がプラスに働くとしている。

ファイザーは、2027年末までに差し引きで72億ドル節減する取り組みは軌道に乗っており、25年末まででは約45億ドルを節減できると予想した。

トランプ大統領が製薬業界に薬価引き下げを求めていることについて、アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、大統領を含めた政府関係者と積極的に協議中だと説明。「われわれ全員が、米国で医薬品を手頃な価格に設定しつつ、わが国の業界の中国に対する競争力を高めるような解決策を見つけ出そうとしている」と述べた。

さらにブーラ氏は、トランプ氏が早急な対応を望んでいるため、業界としても近く結論に達したいと付け加えた。

トランプ氏は、米国でも他の先進国と同じかそれ以下の価格で処方薬が販売される「最恵国価格」の実現を要望。ブーラ氏は業界内でこの問題のほか、仲介業者の影響力を弱める政策なども話し合われていると明らかにした。

一方ファイザーは関税の影響に関して、米国内10カ所に十分な製造拠点を保有しており、一部の生産を国外から移転することに前向きな姿勢を示した。

第2・四半期の売上高は146億5000万ドル、調整後1株利益は0.78ドル。それぞれアナリスト予想を10億ドルと0.20ドル上回った。

通期売上高見通しは610億-640億ドルに据え置いた。

ロイター
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