MIAX親会社、米IPOで企業価値16.7億ドル目指す 最大3億ドル調達へ

米取引所運営MIAXの親会社、マイアミ・インターナショナル・ホールディングスは4日、ニューヨークで計画している新規株式公開(IPO)で16億7000万ドルの企業価値を目標にしていると明らかにした。イラストはドル紙幣。5月に作成(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Arasu Kannagi Basil
[4日 ロイター] - 米取引所運営MIAXの親会社、マイアミ・インターナショナル・ホールディングスは4日、ニューヨークで計画している新規株式公開(IPO)で16億7000万ドルの企業価値を目標にしていると明らかにした。
プライベートエクイティ企業ウォーバーグ・ピンカスの支援を受けるマイアミ・インターナショナルは2022年に非公開でIPOを申請。仮条件レンジ19─21ドルで1500万株を売り出し、最大3億1500万ドルを調達するとしている。
米国で取引所運営会社のうち上場しているのは半数未満にとどまり、直近の大型案件としては10年のCboeグローバルまでさかのぼる。
IPOXのジョセフ・シュスター最高経営責任者(CEO)は「現在、米国籍の特殊なIPOには強い需要があり、その恩恵を受けるだろう」との見方を示す。
ただ、マイアミ・インターナショナルは調達資金を債務返済とその他の目的に充当すると説明する。このため、シュスター氏は「純粋な成長目的のディールでないという事実」がバリュエーションに影響する可能性があるとの見方を示した。
マイアミ・インターナショナルの今年上半期の売上高は前年同期比21.4%増の6億5490万ドル、調整後利益は4倍弱の6780万ドルとなった。
MIAXは07年、幾つかの株式とオプションの取引所を統合する形で創設された。現在は9つの取引所を運営している。