中国、科創板に成長セグメント新設へ 技術革新を後押し

6月18日、中国証券監督管理委員会(証監会)は、上海のハイテク企業向け市場「科創板」に、新たな「成長セグメント」を設けると発表した。上海で2019年7月撮影(2025年 ロイター)
[上海 18日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は18日、上海のハイテク企業向け市場「科創板」に、新たな「成長セグメント」を設けると発表した。米国との緊張が高まる中、技術革新を後押しする狙いがある。
証監会の呉清主席は上海で開かれた金融フォーラムで、国際貿易や経済秩序の大きな変化を背景に、イノベーションの加速を支援するため、国内の資本市場を改善すると述べた。
証監会のウェブサイトに掲載されたガイドラインによれば、「重要な技術革新があり、商業的な見通しが明るく、研究開発に多額の投資をしている」企業が新セグメントに上場できる。
人工知能(AI)や航空宇宙などの分野で最先端技術を持つ企業の上場も支援する方針だ。
また、機関投資家を科創板に呼び込むための仕組みを構築する方針を示した。