ispaceが月面着陸に再挑戦 成功ならアジア企業初、23年は失敗

アジアの民間企業として初の月面着陸を目指すスタートアップ企業のispace(アイスペース)は日本時間6日未明、着陸船の着陸を試みる。写真は同社の袴田武史・最高経営責任者(CEO)。2023年4月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Kentaro Okasaka
[東京 5日 ロイター] - アジアの民間企業として初の月面着陸を目指すスタートアップ企業のispace(アイスペース)は日本時間6日未明、着陸船の着陸を試みる。前回2023年4月には高度測定の異常で失敗しており、今回が2度目の挑戦。成功すればアジアの民間企業では初めてとなる。
今回の着陸船は今年1月、米スペースX社のロケットで米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げ、5月7日に月周回軌道に到達した。
ispaceは月への高頻度・低コストの輸送サービス提供を計画しており、今回は高砂熱学工業の月面用水電解装置やユーグレナの食料生産実験装置、台湾の中央大学が開発した放射線の測定装置など6つの積み荷を搭載している。
23年の失敗は、着陸船が高度測定を誤ったことなどが原因で、月面に落下したとみられる。ispaceはその後、期待通りに動作しなかったソフトウエアの改修などを行った。
民間では、米宇宙企業インテュイティブ・マシンズの無人月着陸船が昨年2月、月の南極付近への着陸に世界で初めて成功。今年3月には 米ファイアフライ・エアロスペースの着陸船が月の火山噴出口に近い地点への着陸に成功、2例目となった。