米ステーブルコイン大手サークル、IPOで10.5億ドル調達

ステーブルコイン「USDC」を発行する米サークル・インターネットは4日、米国で新規株式公開(IPO)を実施し、10億5000万ドルを調達した。写真は同社のロゴマーク。2023年に撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[4日 ロイター] - ステーブルコイン「USDC」を発行する米サークル・インターネットは4日、米国で新規株式公開(IPO)を実施し、10億5000万ドルを調達した。公開価格は1株当たり31ドルと仮条件の27―28ドルを上回り、暗号資産(仮想通貨)企業による上場の動きに弾みを付けた。
企業価値評価は、完全希薄化ベースで約80億ドルとなった。
今年はトランプ米政権の不安定な貿易政策による不透明感から、多くの企業がIPO計画を延期しており、サークル・インターネットのIPOは今年これまでで最大級。暗号資産関連のIPOとしては、交換所大手コインベース・グローバルが2021年に上場して以降で最大級となった。
トランプ政権は仮想通貨の規制緩和を約束している。
サークル株は5日からニューヨーク証券取引所で取引が開始され、ティッカーシンボルは「CRCL」。
暗号資産情報サイトのコインゲッコーによると、USDCの時価総額は610億ドルを超え、「USDT(別名テザー)」に次いで2番目に大規模なステーブルコインとなっている。