日本郵政株が軟調、郵便トラックの許可取り消しと報道

　６月５日の東京株式市場で日本郵政が軟調となっている。写真は日本郵政のロゴ。２０１７年１月、都内で撮影（２０２５年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

［東京　５日　ロイター］ - ５日の東京株式市場で日本郵政が軟調となっている。国交省が日本郵政傘下の日本郵便の一般貨物自動車運送事業の許可を月内にも取り消す方針を固めたと朝日新聞など複数の国内メディアが関係者の話として５日付で報じ、嫌気する動きが先行している。株価は一時３％超安の１３６０円に下落した。

読売新聞は、全国の郵便局のトラックやワンボックス車など約２５００台による運送事業が対象で、取り消し後５年は許可を再取得できないと伝えている。運転手の乗務前後に酒気帯びの有無や疲労・睡眠の状況などを調べる法定の点呼の実施が不適切だった問題で、国土交通省が監査を行い、貨物自動車運送事業法違反に当たると認定したという。