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米メタ、原発から電力購入 コンステレーション・エナジーと合意

2025年06月04日(水)13時04分

米メタ・プラットフォームズは3日、米電力大手コンステレーション・エナジーが運営するイリノイ州のクリントン原子力発電所から20年間にわたって電力を購入することで合意したと発表した。写真はカリフォルニア州の本社で2022年11月に撮影(2025年 ロイター/Peter DaSilva)

Timothy Gardner

[3日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは3日、米電力大手コンステレーション・エナジーが運営するイリノイ州のクリントン原子力発電所から20年間にわたって電力を購入することで合意したと発表した。

メタがこうした合意を原発と締結するのは初めて。

米国では人工知能(AI)の普及やデータセンターの増設を受けて20年ぶりに電力需要が拡大。大手ハイテク企業は電力の確保を目指している。

クリントン原発は2027年にゼロ排出クレジット・プログラムが失効することを受けて、廃炉となる可能性があった。今回の合意が稼働継続を後押しすることになる。米原子力規制委員会が原発のライセンス更新の是非を判断する。

発表を受け、コンステレーション・エナジーの株価は一時急伸した。

契約額は非公表だが、こうした長期の電力購入契約は数十億ドル規模に上ることが多い。

今回の合意を受け、コンステレーションはクリントン原発の出力を現在の1121メガワットから30メガワット拡張する。同原発は約80万世帯分の電力を供給している。

コンステレーションは昨年、マイクロソフトのデータセンター向けにスリーマイル島原発の原子炉を再稼働することで合意したと発表している。

ロイター
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