米オープンAI、端末開発を強化 アップル元幹部アイブ氏の企業買収

米オープンAIは5月21日、米アップルでiPhoneなどのデザイン責任者を務めたジョナサン・アイブ氏が設立したioプロダクツを65億ドルで買収すると発表した。2024年5月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[21日 ロイター] - 米オープンAIは21日、米アップルでiPhoneなどのデザイン責任者を務めたジョナサン・アイブ氏が設立したioプロダクツを65億ドルで買収すると発表した。同氏をクリエーティブ責任者として迎え、生成AI(人工知能)端末を開発する。
アイブ氏のデザイン会社は、オープンAIと2年前から生成AI端末の開発に取り組んできた。同氏が主導するデザインと対話型AI「チャットGPT」のようなテクノロジーを組み合わせることを目指している。
詳細な条件は明らかにされていないが、関係筋によると、全額株式による買収という。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)とアイブ氏は動画で、開発中の端末試作品について「世界が今まで見た中で最もクールな技術の一部」と述べた。この報道を受け、アップルの株価は2%超下落した。
DAデビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は「オープンAIはハードウエアプラットフォームを持つことに関心を持っている。アップルのiOSやグーグルのアンドロイドを通じて製品を販売する必要がないからだ」と述べた。