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独インフィニオン、エヌビディアと電力供給用半導体を開発へ

2025年05月21日(水)13時38分

 ドイツの半導体大手インフィニオンは20日、米同業エヌビディアと共同で、人工知能(AI)データセンターで使用する新型の電力供給用半導体を開発すると発表した。 写真は同社のロゴ。2023年7月ドレスデンで撮影(2025年 ロイター/Annegret Hilse)

Stephen Nellis

[サンフランシスコ 20日 ロイター] - ドイツの半導体大手インフィニオンは20日、米同業エヌビディアと共同で、人工知能(AI)データセンターで使用する新型の電力供給用半導体を開発すると発表した。

高電圧直流電力供給システムを開発する。

現在のデータセンターでは、ほとんどの高電圧電力が交流で供給され、サーバー内にある個々の電源ユニットによってコンピューターチップが必要とする直流に変換されている。

ただ、この方法では電力の移動・変換の際にロスが発生する。AIデータセンター内の各サーバーラックには2020年代末までに1メガワットの電力が必要になると予想されており、両社は集中型の直流電力供給システムを構築することで、電力ロスの削減を目指す。

エヌビディアのシステムエンジニアリング担当バイスプレジデント、ガブリエーレ・ゴルラ氏は「この革新的なアプローチを通じて、当社の先進AIインフラのエネルギー消費を最適化できる。これは、当社の持続可能性への取り組みを支えるものであり、次世代のAIワークロードに必要とされるパフォーマンスとスケーラビリティーを提供するものでもある」と述べた。

ロイター
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