仏ルノー、同業他社への技術提供になお前向き＝ＣＥＯ

　フランス自動車大手ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者（ＣＥＯ）は２０日、他の自動車メーカーに技術を提供し、製造コストを一段と抑える技術や構造を共有することで、全体の生産台数を増やしたいとの意向を表明した。写真は車輪上のルノーのロゴ。２０１４年９月撮影（２０２５年　ロイター/Stephane Mahe）

[ミラノ　２０日　ロイター] - フランス自動車大手ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者（ＣＥＯ）は２０日、他の自動車メーカーに技術を提供し、製造コストを一段と抑える技術や構造を共有することで、全体の生産台数を増やしたいとの意向を表明した。

イタリア人のデメオ氏は同日、イタリア議会公聴会に出席して発言した。最近のドイツのフォルクスワーゲン（ＶＷ）との提携に向けた協議はまとまらなかったが、落胆していないとし、「われわれは話し合いになお前向きだ」と述べた。

ルノーは長年、ドイツのメルセデス・ベンツ やイタリアのフィアットなど競合と特定の市場分野で協力している。

デメオ氏は、車両プラットフォーム（複数の異なる車種のアーキテクチャー）などの技術共有は特に小型車や商用車の分野で役立つ可能性があるとし、「これらは通常、利幅は小さい割に莫大な投資が必要だ」と指摘した。