米経済、物価上昇の瀬戸際 関税対策に限界=アトランタ連銀総裁

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は20日、関税引き上げに伴い企業が価格や雇用への影響を遅らせる対応策は尽きつつあり、経済は価格上昇の瀬戸際にある可能性があるとの見方を示した。2023年8月撮影(2025年 ロイター/Esa Alexander)
[アメリア島(米フロリダ州) 20日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は20日、関税引き上げに伴い企業が価格や雇用への影響を遅らせる対応策は尽きつつあり、経済は価格上昇の瀬戸際にある可能性があるとの見方を示した。
ボスティック総裁はフロリダ州で開催されたアトランタ連銀主催の会議で「関税政策の影響の多くが現時点では数字に反映されていないという話を聞く」と言及。これまで、前倒し購入や在庫の積み増しなどの対策が取られてきたとした上で、「こうした戦略が限界に近づきつつあることも耳にする」と述べた。
関税発動を見据えたこうした戦略が尽きたのであれば、「価格に何らかの変化を目にすることになり、消費者がそれにどう反応するかが分かるだろう」と述べた。