ニュース速報
ビジネス

エーザイ、26年3月期の営業益微増の見通し 米関税対応で供給網強化

2025年05月15日(木)18時48分

 エーザイは15日、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比0.2%増の545億円となる見通しだと発表した。写真は同社のロゴ。都内で2018年3月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 15日 ロイター] - エーザイは15日、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比0.2%増の545億円となる見通しだと発表した。米国の関税措置については「地政学的・経済的な不確実性の高まりが懸念される」と想定。地政学的リスクに備え、原材料の多様な調達と複数工場での製造を含むサプライチェーンの整備に取り組んでいるという。

IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想の平均値は639億円だった。

通期の配当予想は1株160円で、前期と同水準。想定為替レートは1ドル=148円、1ユーロ=157円とした。24年度末はドル149.52円、ユーロ162.08円だった。

25年3月期の連結営業利益は同1.8%増の543億円で、会社計画の535億円を上回った。

米国の関税措置に備え、エーザイと米バイオジェンが原薬の生産を米国に移管すると一部で報じられている。報道に関連し、サプライチェーン戦略を担う小阪光生執行役は「原薬製造のライン立ち上げの投資はない。既存のラインを活用するため、ライン立ち上げによる原価増は一切ない」と述べた。

トランプ米大統領は医薬品に対して関税をかける方針を示しており、日経新聞は14日、両社がアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の原料の生産を一部米国に移管すると報じていた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米FRB、15日から戦略見直し協議 インフレと雇用

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、3月は前月比+2.6% 予想を

ビジネス

JDI、国内外で人員削減 日本は従業員の5割以上

ビジネス

エーザイ、26年3月期の営業益微増の見通し 米関税
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 2
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 5
    宇宙から「潮の香り」がしていた...「奇妙な惑星」に…
  • 6
    終始カメラを避ける「謎ムーブ」...24歳年下恋人とメ…
  • 7
    サメによる「攻撃」増加の原因は「インフルエンサー…
  • 8
    iPhone泥棒から届いた「Apple風SMS」...見抜いた被害…
  • 9
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 10
    対中関税引き下げに騙されるな...能無しトランプの場…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 3
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 4
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 5
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 6
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 7
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 8
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 9
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 10
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中