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サウジアラムコ、米企業と34件の契約締結 総額900億ドル

2025年05月15日(木)04時45分

サウジアラビアの国営石油会社アラムコは14日、米国の大手企業と34件の予備契約を結んだことを発表した。(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[ドバイ 14日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社アラムコは14日、米国の大手企業と34件の予備契約を結んだことを発表した。米国との商業関係の深化に向けた広範な取り組みの一環であり、その総額は最大900億ドルに上る可能性があるとした。

アミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は13日、リヤドで開かれた米サウジ投資フォーラムで、米国は投資先として非常に良い場所だと言及。米液化天然ガス(LNG)開発企業ネクストディケード、米エネルギー大手センプラ・エナジーとの契約についても明らかにした。

このほか、AI(人工知能)半導体大手、米エヌビディアと締結した覚書では、先進的な産業用AIインフラの確立を目指すとした。米石油大手エクソンモービルとは、サウジアラムコ・モービル・リファイナー(SAMREF)製油所の大規模な改修を検討する覚書に調印した。

アマゾン・ドット・コムのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とは、デジタルトランスフォーメーションと低炭素化への取り組みに向けた拘束力のない契約を結んだ。

アラムコによる900億ドル相当の契約は、同社が米国企業と行った1日の発表としては最大規模。エネルギー、テクノロジー、金融など幅広い分野で米国との戦略的経済関係の深化を目指すサウジの意気込みを反映している。

トランプ米大統領の4日間の湾岸歴訪に合わせて開催された同投資フォーラムでは、サウジによる米国への6000億ドルの投資確約のほか、約1420億ドル規模の武器売却などの合意が交わされた。

ロイター
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