ロシュ、500億ドル対米投資「危うい」 薬価引き下げ大統領令で

5月14日、スイスの製薬大手ロシュは、トランプ米大統領の医薬品価格に関する大統領令について、同社の米国における500億ドルの投資計画を脅かすとの見方を示した。スイス・ばーぜsるで2020年1月撮影(2025年 ロイター/Arnd Wiegmann)
Maggie Fick
[ロンドン 14日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュは14日、トランプ米大統領の医薬品価格に関する大統領令について、同社の米国における500億ドルの投資計画を脅かすとの見方を示した。
トランプ氏は12日、薬価引き下げに向けた大統領令に署名。製薬会社に対し他国と同水準まで値下げするよう求めており、価格は59─90%引き下げられる可能性がある。
ロシュは「EO(大統領令)が発効した場合、以前に発表した米国での大規模な投資に向けて資金を確保する当社の能力に疑問符が付くだろう」とした。
大統領令が2025年の事業に影響を与えるとは考えていないとし、トランプ政権および議会への働きかけを継続するとしている。
ロシュは今年4月、トランプ氏の関税政策への対応として、今後5年で米国に500億ドルを投資し1万2000人以上の雇用を創出すると発表した。