中国、今年の経済目標達成に自信 新政策導入へ=発改委副主任

4月28日、 中国国家発展改革委員会(発改委)の副主任は記者会見で、経済状況の変化に基づいて新たな政策を公表すると明らかにした。上海で16日撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura)
Kevin Yao
[北京 28日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(発改委)の趙辰昕副主任は28日の記者会見で、今年の経済成長目標である5%前後の達成に「完全に自信」を持っていると表明、第2・四半期にかけて新たな政策を打ち出す方針を示した。
趙氏は、外部からの影響が増す中、国内の景気回復基盤を今後も強化し、経済状況の変化に基づいて新たな政策を実施すると述べた。
「第1・四半期の成果は、通年の経済成長のための強固な基盤を築いた」と語った。「国際情勢がどう変化しようとも、われわれは成長目標を堅持し、戦略的な焦点を維持し、自らの使命に集中していく」と表明した。
一方、アナリストは米国による高関税の影響で中国の経済成長が急減速することを懸念しており、当局が今後数カ月以内に成長下支えのため、さらなる金融・財政刺激策を講じると予想している。
会見に同席した中国人民銀行(中央銀行)の鄒瀾副総裁は、適度に緩和的な金融政策を引き続き実施し、景気支援を強化するほか、人民元相場を基本的に安定させると述べた。
鄒氏は、米国債市場の変動が中国の外貨資産に与える影響は限定的だとし、人民銀行は元に対する市場の期待を安定させ、市場をゆがめる行為に対処していくと述べた。