ニュース速報
ビジネス

エリオット、BPに純現金収支改善要求か 27年までに200億ドルに

2025年04月23日(水)13時27分

 アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・マネジメントは英石油大手BPに対し、大幅な支出削減とコスト抑制を通じてフリーキャッシュフロー(純現金収支)を昨年の約80億ドルから2027年までに200億ドルに増やすよう求めている。2021年11月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Shadia Nasralla

[22日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・マネジメントは英石油大手BPに対し、大幅な支出削減とコスト抑制を通じてフリーキャッシュフロー(純現金収支)を昨年の約80億ドルから2027年までに200億ドルに増やすよう求めている。関係筋が22日明らかにした。

22日付の規制当局への提出資料によると、エリオットはデリバティブ契約の形でBPへの出資比率を5%強に引き上げた。LSEGのデータによると、ブラックロックやバンガードとともに上位株主に名を連ねた。

関係筋はエリオットがBPの主要なアクティブ株主20人と面会したと述べた。

ロイターは3月、エリオットが他のBP株主と一段の支出・コスト削減の必要性や経営陣交代の可能性について話し合い、BPによる再生可能エネルギー事業売却を望んでいると報じていた。

BPは全ての株主からの建設的なフィードバックを歓迎すると述べた。エリオットはコメントを控えた。

関係筋によると、エリオットによるBPへの出資は、投資家が実際に株式を保有することなく株価動向から利益を得ることができるエクイティ・スワップによるもので、議決権は伴わない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は小幅反落、くすぶる高値警戒 史上最

ワールド

トルコCPI、10月前年比+32.87%に鈍化 予

ワールド

高市首相、来夏に成長戦略策定へ 「危機管理投資」が

ワールド

森林基金、初年度で100億ドル確保は「可能」=ブラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中