エリオット、BPに純現金収支改善要求か 27年までに200億ドルに

アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・マネジメントは英石油大手BPに対し、大幅な支出削減とコスト抑制を通じてフリーキャッシュフロー(純現金収支)を昨年の約80億ドルから2027年までに200億ドルに増やすよう求めている。2021年11月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
Shadia Nasralla
[22日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・マネジメントは英石油大手BPに対し、大幅な支出削減とコスト抑制を通じてフリーキャッシュフロー(純現金収支)を昨年の約80億ドルから2027年までに200億ドルに増やすよう求めている。関係筋が22日明らかにした。
22日付の規制当局への提出資料によると、エリオットはデリバティブ契約の形でBPへの出資比率を5%強に引き上げた。LSEGのデータによると、ブラックロックやバンガードとともに上位株主に名を連ねた。
関係筋はエリオットがBPの主要なアクティブ株主20人と面会したと述べた。
ロイターは3月、エリオットが他のBP株主と一段の支出・コスト削減の必要性や経営陣交代の可能性について話し合い、BPによる再生可能エネルギー事業売却を望んでいると報じていた。
BPは全ての株主からの建設的なフィードバックを歓迎すると述べた。エリオットはコメントを控えた。
関係筋によると、エリオットによるBPへの出資は、投資家が実際に株式を保有することなく株価動向から利益を得ることができるエクイティ・スワップによるもので、議決権は伴わない。