ニュース速報
ビジネス

IMFは低・中所得国の債務再編に積極的に取り組むべき=専務理事

2025年04月23日(水)09時27分

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は4月22日、低・中所得国が直面する課題が増大していると指摘し、IMFは債務再編プロセスにより積極的に取り組む必要があるとの認識を示した。17日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

Andrea Shalal

[ワシントン 22日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は22日、低・中所得国が直面する課題が増大していると指摘し、IMFは債務再編プロセスにより積極的に取り組む必要があるとの認識を示した。

ブレトンウッズ委員会の支援団体が主催したイベントで、これらの国々はIMFが高水準債務国へのテクニカルな支援拡大を望んでいると述べた。

ゲオルギエワ氏は、IMFと世界銀行が主導するグローバル・ソブリン債ラウンドテーブル(GSDR)が各国の債務再編プロセスを支援する手順書を承認したことを明らかにした。GSDRは23日に文書を発表する予定。

ゲオルギエワ氏とアフリカン・コーカスの議長で中央アフリカ共和国のノドーバ財務・予算相が発表した共同声明は、アフリカはインフレ抑制、公的債務の安定化、対外不均衡の削減に向けた強力な政策措置を覆しかねないショックのリスクに直面していると指摘。

アフリカの2025年成長率予想が0.3%ポイント下方修正され3.9%となったことを明らかにした。

また共同声明によると、アフリカ諸国の首脳とIMFは、アフリカ大陸の経済発展目標の達成に向けた努力と、マクロ経済と金融の安定を確保する必要性について合意した。改革の取り組みは、歳入増加と支出効率向上を通じて財政の持続可能性を促進するべきだと指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三井住友FG、インド大手銀行に2400億円出資 約

ビジネス

米国は最大雇用に近い、経済と労働市場底堅い=クーグ

ビジネス

米関税がインフレと景気減速招く可能性、難しい決断=

ビジネス

中国製品への80%関税は「正しい」、市場開放すべき
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 5
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 6
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 7
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 8
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 9
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 10
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中