ニュース速報
ビジネス

マスク氏はテスラ経営に集中せよ 米民主党7州の財務官が懸念

2025年04月23日(水)09時09分

民主党が政権を担う米7州の財務官は4月17日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に宛てた公開書簡で、マスク氏がテスラの経営に集中していないため同社の経営が危ぶまれるとの懸念を示した。写真はテスラのロゴ。2023年11月、カリフォルニア州で撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[22日 ロイター] - 民主党が政権を担う米7州の財務官は17日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に宛てた公開書簡で、マスク氏がテスラの経営に集中していないため同社の経営が危ぶまれ、地域経済に悪影響が及ぶ恐れがあるとの懸念を示した。

書簡を出したのはカリフォルニアやワシントン、イリノイなど7州の財務官を代表する団体「成長に責任を持つ米国民」。書簡は「ここしばらく、イーロン・マスクCEOは複数の企業および、注目を浴びる連邦政府内での助言役に注意が分散し続けている」と指摘し、「テスラの指導者がこの企業の核心にある課題に完全に関与しているかどうかについて、深刻な疑問が生じている」と訴えた。

経済環境が不透明なだけに、テスラのような企業は「安定的で焦点の合った軌道」に戻る必要があるとも指摘した。

書簡は、テスラが破綻すればその影響は株主にとどまらず、地域経済全体、労働人材、エネルギー移行への市民の信頼感に及ぶとしている。

マスク氏の政治活動への反発や世界的な競争激化、代表車種「モデルY」の更新の遅れなどから、テスラの納車台数は第1・四半期に13%落ち込んだ。

テスラはロイターのコメント要請にすぐには答えなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-米貿易政策で景気リスク高まる、不確実性は当面

ワールド

米ロ首脳、補佐官通じ祝意交わす 対独戦勝記念で=ク

ビジネス

三井住友FG、インド大手銀行に2400億円出資 約

ビジネス

米国は最大雇用に近い、経済と労働市場底堅い=クーグ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 5
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 6
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 7
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 8
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 9
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 10
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中