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ダボス会議、創設者シュワブ前会長を調査 不正行為の内部告発受け

2025年04月23日(水)09時07分

スイスのジュネーブに拠点を置く世界経済フォーラム(WEF、ダボス会議)は4月22日、創設者のクラウス・シュワブ前会長(87)について、不正行為があったとする内部告発を受けて調査を開始したと発表した。1月21日、ダボスで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[22日 ロイター] - スイスのジュネーブに拠点を置く世界経済フォーラム(WEF、ダボス会議)は22日、創設者のクラウス・シュワブ前会長(87)について、不正行為があったとする内部告発を受けて調査を開始したと発表した。

WEFは21日、シュワブ氏が辞任したと発表。理由は明らかにしていなかった。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、WEF理事会に匿名の書簡が先週送付され、シュワブ氏の一族が組織の資産に適切な監査がないまま私的な事案を混同させていたという疑惑など、組織のガバナンスや文化への懸念が示されたという。

報道によると、シュワブ一族の広報担当は、内部告発の疑惑を全て否定し、シュワブ氏がこの書簡を巡り法的手段に出るつもりだと語った。ロイターはシュワブ一族からコメントを得られていない。

WEFはドイツ生まれのシュワブ氏が1971年に創設。年次総会では、各国の政治家や企業経営者らを一堂に集め、主要な国際問題にともに取り組む機会を設けた。シュワブ氏はグローバリズムの擁護者と広く認識されてきた。ただ、近年はWEFが一般人の生活から懸け離れたエリート集団のおしゃべりクラブだと左右両派からの批判にさらされている。

ロイター
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