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中国国家主席、外国企業幹部と会談 投資呼び込みへ

2025年03月28日(金)15時00分

中国の習近平国家主席は28日、北京で世界各国の企業経営者らと会談した。写真は習主席。ペルー・リマで24年11月撮影。(2025年 ロイター/Agustin Marcarian/File Photo)

[北京 28日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は28日、北京で世界各国の企業経営者らと会談した。国内経済を促進し、地政学的緊張による影響を低減するため、外国企業からの投資呼び込みを目指す。

習氏は経営者らを前に「中国の発展に関与し、支援してきた全ての外国企業に心から感謝したい」と述べた。

英製薬アストラゼネカ、米物流大手フェデックス、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコ、英銀スタンダード・チャータードなどのトップが含まれていた。

習氏は「外国企業は中国の輸出入の3分の1、産業付加価値の4分の1、税収の7分の1に貢献しており、3000万人以上の雇用を創出している」と語った。

関係者によると、会談には約40人の幹部が参加した。その大半は製薬セクターの代表だったという。

政府のデータによると、2024年の海外から中国への直接投資は現地通貨ベースで前年比27.1%減少。08年の世界金融危機以来の大幅な落ち込みとなった。

こうした中、中国政府高官と外国企業幹部の会談頻度が過去1カ月で増加している。

習氏は「多国籍企業は世界経済の秩序を守る上で重要な役割を担っている」と述べ、出席した企業に対し、この目的のために「理性の声を上げ、現実的な行動を取る」よう呼びかけた。

ロイター
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