ニュース速報
ビジネス

米飲料・食品加工業界、トランプ氏に輸入原料の関税適用免除を要望

2025年03月13日(木)11時40分

 3月12日、ペプシコやコナグラ、JMスマッカーなど米主要食品・飲料加工メーカーは、トランプ大統領に対して輸入原料への関税適用免除を要望している。写真はスーパーマーケットに並ぶペプシのボトル。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで昨年10月撮影(2025 ロイター/Dado Ruvic)

Jessica DiNapoli

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ペプシコやコナグラ、JMスマッカーなど米主要食品・飲料加工メーカーは、トランプ大統領に対して輸入原料への関税適用免除を要望している。業界団体コンシューマー・ブランズ・アソシエーションが10日付で送った書簡の内容を、ロイターが確認して分かった。

具体的に挙げられた免除希望対象はコーヒーやココア、オート麦、香辛料、熱帯産果実、ブリキ用鋼板といった米国内で入手できない原料品だ。

書簡には「われわれはこれらの原料や輸入品を慎重に選別することが、米国の製造業を守り、消費者物価を押し下げるための(トランプ氏の)取り組みにかなうと信じている」と記されている。

コンシューマー・ブランズ・アソシエーション幹部のトム・マドレッキ氏はこの書簡について、トランプ政権と関税免除を巡る対話を始めるのが目的だと説明。関税を含めた通商措置は「戦略的に」策定され、国内製造業の保護につながらなければならないと強調し、おむつの吸水パッドに使われるオーストラリア産の竹繊維も米国では手に入らないと指摘した。

ペプシコとJMスマッカーはコメント要請に回答がなかった。

コナグラの広報担当者は、政策変更の可能性を踏まえて調達先の検討を続けていると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英中銀が金利据え置き、量的引き締めペース縮小 長期

ワールド

ガザ全域で通信遮断、イスラエル軍の地上作戦拡大の兆

ワールド

トランプ氏、プーチン氏に「失望」 英首相とウクライ

ワールド

インフレ対応で経済成長を意図的に抑制、景気後退は遠
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 8
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中