ロシア産原油、ウクライナ停戦でも大幅増見込めず=ゴールドマン

2月19日、 ゴールドマン・サックスはウクライナで停戦が実現し、それに伴って対ロシア制裁が緩和されても、ロシアの原油生産が大幅に増加する可能性は低いとする見解を示した。ロシア・タタルスタン共和国の油田で2023年6月撮影(2025年 ロイター/Alexander Manzyuk)
[19日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは19日、ウクライナで停戦が実現し、それに伴って対ロシア制裁が緩和されても、ロシアの原油生産が大幅に増加する可能性は低いとする見解を示した。
ロシア産原油について、現行の制裁ではなく、石油輸出国機構(OPEC)加盟国などで構成する「OPECプラス」との合意に沿った日量900万バレルの生産目標に制約されていると指摘。制裁も輸出量ではなく、輸出先に影響を及ぼしているとした。
ゴールドマンは、米国の政策を巡る不透明感が続いていることなどを背景に、OPECプラスが段階的な増産を4月から7月に先送りする可能性が高いと考えている。
また、月内に北海ブレント先物が1バレル=79ドルまで上昇すると引き続き予想。19日中盤時点のブレントは76ドル前後で取引された。